動きは生命の翻訳である 2025
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「動きは生命の翻訳である」シアターカンファレンス
2025年アヴィニヨン演劇祭OFF。6回目のアヴィニヨンは、「ドラマツルギーってなんだ!」という、自問自答の繰り返し。 「動きは生命の翻訳である」「シアターカンファレンス」「ドラマツルギー」… 少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はそんなことありません! まず、この舞台は、フランスの「シアターカンファレンス(Théâtre conférence)」という、演劇と講演を絶妙にミックスさせた形式を採用しています。 「動きは生命の翻訳である」は、2023年の豊岡演劇祭で発表した「Blanc de Blanc - 白の中の白 -」と、2024年、2025年のアヴィニョン演劇祭オフで上演した同作品のリニューアル版を比較しながら進行します。つまり、同じ作品でも場所や観客が違うと舞台がどう変わるのか、僕が実際に体感しながら作り上げるわけです。 2024年の豊岡でも、同じ演目やったでしょ? はい、やりました。でもこれは、新作なんです。そこのところも詳しく、公演内でお伝えします。 「マイムの舞台って、どう観ればいいんだろう?」とか、「言葉がない舞台って難しいんじゃない?」と思う方、安心してください。僕は具体的なマイム作品をお見せしますが、時々、言葉も交えた「講演」の要素も挟みつつ、知的でくすっと笑えるエスプリもお楽しみいただける構成にしています。 演劇の感動と、講演への探究心を同時に満たせる、少し贅沢な舞台体験。ぜひ気軽に楽しんでいってください! 企画・演出・出演は、奥野衆英です。
普段はパリで活動している僕ですが、今回は特別に豊岡のクリエイターのためのアトリエ「Apartment|アパートメント」に滞在し、地元の皆さんにお届けする作品をここで制作します。 皆さんがこの舞台を観て、「色んな考え方があっていいし、答えを無理に探そうとしなくてもいいんだ!」と感じていただけたら、僕としては大成功です。 「シアターカンファレンス」ってなに?
もうすこし深く説明します。 「シアターカンファレンス」とは、演劇と講演の要素を融合させたユニークな公演形式です。舞台上で、役者が身体表現(今回はマイム)、時には言葉を交えながら物語を展開し、そのテーマや背景を観客にわかりやすく解説します。 時折挿入される言葉は、単なる解説にとどまらず、ユーモアを加え、観客に軽やかな刺激を与えます。静かな動きの中にふとした言葉が飛び出す瞬間、その絶妙なバランスが舞台全体をさらに魅力的なものにします。 物語を観るだけでなく、その背景やテーマについて深く考え、学ぶ機会。さまざまな層の観客に楽しんでいただける、親しみやすい構成です。 |
「動きは生命の翻訳である 2025」
シアターカンファレンス 公演日時:
2025年8月8日よりteketで販売開始。 公演会場:
企画・演出・出演:
共同企画: 主催:
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なぜ今、豊岡で滞在(アーティストインレジデンス)をして発表する意味があるのか?
僕、奥野衆英は、2023年度豊岡演劇祭フリンジ部門で、全11日間、計16公演、演劇祭の全期間で公演を行った唯一の団体です。去年、初めて豊岡演劇祭に参加しましたが、いざフタを開けてみると、そんな連日スケジュールで公演をやっていたのは僕だけでした。
なぜそんなことが起こったかというと、実は僕は日本での演劇経験が全くないままフランスに渡り、演劇祭といえば、フランス式の連日公演スタイルが当然だと思い込んでいたからです。僕が豊岡演劇祭に参加した理由の一つも「日本でアヴィニョンのような演劇祭を目指している」という噂を聞いて、フランスでの経験が活かせると思ったからでした。
過去にアヴィニョンOFFで5回、自分のカンパニーで公演しており、2024年のアヴィニョンOFFでも、フランスの舞台芸術媒体で評価を受けました(できるだけ日本語に訳をしました。ぜひご覧ください)。3週間にわたる連続公演の経験は濃厚で、そこから見えてくるものがたくさんあります。
「動きは生命の翻訳である」というタイトルは、豊岡とアヴィニョンで同じ「Blanc de Blanc - 白の中の白 -」を演じ続けた僕なりの一つの答えです。
日本とフランスの演劇祭をどちらも体験し、その違いと共通点を作品に反映できるアーティストは、実際そう多くはないと思います。だからこそ、この実体験をもとに、観客がどう変わり、舞台がどう進化するのかを、この公演を通じて語り、表現することが非常に意義深いと感じています。
でも、そんなに肩肘張らず、気軽に楽しんでもらえればと思っていますので、どうぞリラックスしてご覧ください!
奥野衆英