奥野衆英
俳優/演出家
俳優/演出家
© Toyama Mai
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1975年、東京生まれ。
東京都立大学理学部を卒業後、舞台芸術の世界に転向。パリ市立マルセル・マルソー国際マイム学校にて、マルセル・マルソーにパントマイムを学び、さらにエマニュエル・バッカ、イヴァン・パチョッキ、グラッシム・ディクリエフからミムコーポレルドラマティックを、またイヴ・カザティからクラシックバレエを学ぶなど、フランスを代表する舞台俳優やダンサーに師事する。 同校のディプロムを取得後、パリ第8大学哲学・芸術学部で学位を取得し、演劇と哲学の両面から舞台芸術の理解を深める。修士課程在学中には、パリにてカンパニーOBUNGESSHAを設立し、以降フランスを拠点に活動を続けている。 近年では、日本での活動にも力を入れ、元山海塾の浅井信好と共に設立した「月灯りの移動劇場」では、出演だけでなく、舞台美術の設計・制作や脚本執筆も手掛けている。この移動方円形劇場での舞台活動は、コロナ禍の中、ロイター通信やハフポスト、ドムスなど、世界50カ国以上のメディアで取り上げられ、国際的に大きな反響を呼んだ。 舞台活動以外にも、医学書院発行の『看護教育誌』において「マイムにたずねるアートの知と伝承」をテーマに、看護学者・前川幸子氏との対談が掲載されるなど、演劇以外の領域にも活動の幅を広げている。また、大阪の藍野大学では「マイムという身体技法をいかに生活や医療に取り入れるか」をテーマに特別講義を行い、劇場以外の場所でもその技術を応用している。 2024年にはアヴィニョンOFF演劇祭にて、『BLANC DE BLANC』を発表。2023年豊岡演劇祭フリンジで全日程11日間16公演を行った『BLANC DE BLANC -白の中の白-』の改訂版となるこの作品は多くの注目を集め、特に複数のメディアで、奥野の表現がマルセル・マルソーやエティエンヌ・ドゥクルーとの比較で語られ、その独自性が高く称賛された。 2025年より藍野大学医療保健学部健康科学科「身体言語学」非常勤講師 受賞歴
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